大正ロマンの灯火 銀山温泉
銀山温泉(ぎんざんおんせん)は、山形県尾花沢市(旧国出羽国、明治以降は羽前国)にある温泉で、昭和58年のNHK連続テレビ小説「おしん」の舞台となったことで一躍脚光を浴び、全国的にその名を知られることになった。
このNHK連続テレビ小説「おしん」は、脚本家・橋田壽賀子が手がけた連続テレビ小説で、山形の寒村に生まれたヒロインが、明治から昭和まで80余年の激動の時代を懸命に生きる生涯を描いた人間ドラマでした。
けなげな少女期を小林綾子、青春期から中年期を田中裕子、晩年を乙羽信子という3人の女優が演じ分け、日本中に「おしんブーム」を巻き起こしました。
平均視聴率は52.6%、最高視聴率62.9%という驚異的な数字を記録したモンスタードラマでした。今も海外で放送され続けているため、アジアでの「OSHIN」のネームバリューは大変高く、同時に山形や銀山温泉などの観光スポットに海外から注目が集まっている。
温泉街は一般車両が通行禁止となっており、宿泊客は宿が指定した駐車場に、日帰り客は温泉街まで徒歩3分程度の未整地に車を止めて徒歩で温泉街に向かう。
銀山川の両岸には、大正から昭和初期にかけて建てられたレトロな建築様式の旅館が多く立ち並ぶ。多くの旅館は、建築された当時としては非常にモダンな三層四層の木造バルコニー建築であり、外装に鏝絵が施されていたりする。 銀山川には橋が両岸からたくさん架かっていて、その歩道には何とも良い雰囲気を醸し出すガス灯が立ち並んでいる。
銀山温泉を下流側から眺める光景は、大正ロマン溢れるとてもレトロで風情がある。 温泉のシンボルでもあるこの光景を守るために、町並みを保存する条例が定められている。
温泉街には古くからの「大湯」近年できた「しろがね湯」2軒の共同浴場が存在する。温泉街の遊歩道には足湯もある。